2019年9月10日火曜日

役職つくと経営側?ではありません

役職がついた


職場で仕事をがんばって、それが認められ、役職がついたら誰でもうれしいものです。手当がついたり、それもあって給料も上がったりするでしょう。それから、周りがあなたを見る目が変わる、なんてこともあるかもしれません。

リーダー、主任、管理者、施設長、ホーム長など、介護の職場にもいろんな役職で働いている方がいます。それなりに責任も増えるわけですから、一般職のようにしているわけにはいきません。そんな役職についてです。


認められたい

人には承認欲求というものがあります。簡単に言うと、自分は自分以外の他の人たちから認められたいという、そういう気持ちです。

会社という組織であれば、自分以外に大勢の他の人がいます。そしてその中で、自分が特定の役職につくことで、自分は他の人たちから「認められた」となります。役職につくことが、自分の他の人たちから「認められたい」という承認欲求を、満たすことになるのです。

この承認欲求=「認められたい」のパターンのひとつです↓

いわゆる競争社会では、自分は「他の人たちよりも、優位な(勝った)関係で認められたい」という欲求が優先します。

これは、他の人たちは信用ならないから、それを支配する(Dominate)者としてふる舞いたい。自分が他の人たちより優れているのが当然でなければ、自分自身が成り立たない。ということにつながってもゆくようです。

さすがにここまで実際にゆくと、言葉は良くないかもしれないですが、もしかして病的かなとは思います。

それはともかく、競争社会の中で、ヒエラルキーのある組織にとっては、自分が他の人たちよりも優位になることで、自分が持っている個性を発揮することや、望んでいる豊かな生活を現実のものとする。このことによって、自分の承認欲求も満たされてゆきます。


勘違いしてはいけない

当然のことなのですが、リーダーや主任、管理者などの役職についたからといって、イコール=経営側の人間となるわけではありません。

経営側の人間というのは、てっとりばやく言うと、事業主と役員のことです。事業主とは、会社で言えば社長のことですから、経営者つまり経営側であることは当然です。

役員について少し言うと、役員と名がついていても、職員(従業員)と変わらぬ立場もありますし、役員であっても職員(従業員)としての仕事もしている人もいます。前者は経営側の人とは言えないですし、後者は経営側の人と言えるでしょう。また、その人と会社が雇用契約で結ばれているならば、その人は経営側とは言えません。

くわしくは、その人が経営側に含まれるかどうか、個別に判断しなければならないということになります。

単に一般職から主任や管理者になっただけでは、当然経営側の人間になったわけではありません。認められてうれしくなり、つい浮かれた気分になることに同情はしますが、くれぐれも勘違いをしないようにしてください。

ちなみに単に介護保険事業所の管理者は、当然、イコール=労働基準法で定めらた管理監督者とはなりません。


役職につくと

役職につくと、一般職とは違って、管理的な仕事を任されます。簡単に言うと、事業所の職員・介護業務・お金のマネジメントです。

マネジメントを任されていると言っても、たとえば「この事業所の予算は・・・・円にする」などといったことや、職員の採用不採用の可否を決定するなど、事業所の経営方針の決定などといったことは当然できません。これらの決定されたことに沿って、マネジメントをするということになります。

役職につくといろんな問題を抱える人も多いようです。

一般職と同じようにシフトに入って、現場で介護業務もこなさなければならない上に、一般職には無い量の管理的業務をこなさなければならない。その結果次のようなことも多いようです。



  • 長時間事業所に拘束される
  • 休憩時間をきちんととれない
  • 日常的にサービス残業
  • 休日に事業所に来て仕事をする
  • 家に仕事を持ち帰る


もちろん、管理監督者でもないのですから、所定の労働時間・休憩時間・休日の枠などを超えて仕事をしなければならないなんて考えられません。また、こんな状態で働いているにもかからわず、待遇も、一般職としての給与にちょこっと手当を加えられているだけだとしたら、それではたしてよいのでしょうか。

このようなオーバーワークは、マネジメントを任された側ではなく、マネジメントを任せた側のマネジメント不足が招いた結果とも言えるでしょう。

ややこしい問題もある

上とは別に、役職についた人が発端となって起こる問題もあります。

例えば、人事にひんぱんに口を出して影響を与えようとする。

組織が大きくなればなるほど、人事の決定権を持つ人が現場を実際に見て判断することは、ほとんどありません。そこで現場でマネジメントを任されている役職たちの意見が重要となります。人事決定をする人は、マネジメントを任せている役職たちの意見を当然考慮するからです。

しかし、これが失敗するととんでもないことが起きます。もしかしたら「現場の負担増・大量退職・人が定着しない」なんてことが、日常茶飯事になってしまうかもしれません。

いろいろと聞く話の一つには、役職者が現場でさも自分が経営側の人間かのようにふるまい、経営側もそうした役職者の意見に振り回された結果、そうなってしまったなんてこともあるようです。

現場の最先端で働く一般職員にとっては、たまったものではありません。

役職についたら

役職についたら、それで経営側の人間になったわけではありません。滅私奉公の精神のようなものを、ことさら強く持つ必要もありません。もちろんタダ働きなんて以ての外、変に媚びて自分を安売りしたり、逆に尊大になったりすることもいけません。

やらなければならない責任が増えたのだから、サービス残業やタダ働き、経営者のようなふるまいもしょうがないという人もいるかもしれませんが、それこそ自分が経営側の人間になったからという間違いです。今すぐやめてください。

あなたは職場で一般職以上に責務を持った一労働者として、潔くあるのが健全なあり方です。

職場では、他の人よりあなたの方が影響力があります。あなたがその影響力を発揮することによって、同じ職場で働く職員(労働者)は活き活きと働けます。

あなたは同じ労働者である他の職員と共に、活き活きと、笑顔で、楽しく働ける環境を作ることができます。そしてそれが、あなたが仕事をする事業所のサービスを利用する方たちの、笑顔につながります。

あなたとあなたがマネジメントする事業所の職員とともに、そしてそのサービスを利用する方たちのために、一緒により良いあり方を探してみませんか。

考えることがあったり、迷ったり、悩んだりすることがあれば、下の相談窓口をクリックしてご連絡ください。







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